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緊急のお願い


緊急のお願いの呼びかけが届きました。


  石川県金沢市が平成13年2月「アメリカシロヒトリ防除に関して捕殺防除に切り替える」と いう画期的な報告書を出しました。
 街路樹等害虫駆除の安全性に関する研究会 報告(平成13年2月)
http://www.city.kanazawa.ishikawa.jp/kanho/annai/data/nouyaku/gaichuu_kujyo/gaichuu_kujyo.htm

1,経緯
  金沢市では長年街路樹や庭木のアメリカシロヒトリ駆除に農薬散布をしていました。平成1 1年度の駆除費用は1億1680万円でした。金沢市民一人当たりの駆除費用は全国でも突 出しており例えば仙台市民の約13倍、岐阜市民の約32倍でした。当時、京都市は3億20 00万円の樹木管理費のうち農薬散布費用に23分の1、静岡市は1億9500万円のうち9 5分の1を当てています。

  多くの都市が剪定などにより環境汚染を減らす努力を続けている中で金沢市は農薬散布 のみに依存していたことが問題でした。また町内会への補助という名目で半ば強制的に嫌  がる個人の庭に対しても一斉散布がなされ農薬被爆と同時に人権侵害の問題を併せ持っ  ておりました。

  そのことに気づいた市民グループの反対の声や良識ある「研究会」によって害虫駆除が  見直され3年を経ました。しかし防除業者と一部の町内会から強く農薬散布が求められ金  沢市議会での市長答弁も後退し再び農薬散布が復活しようとしています

2,問題
  理由には幾つかあると思います。
  1)行政当局及び防除業者・市民の農薬の危険性に対する認識また影響を受けやすい人    (喘息患者などアレルギー体質の人、胎児や幼児、農薬に過敏な人など)が存在する     ことに対する認識が極めて希薄である。
  2)声を上げると周囲からの虐めや嫌がらせ、差別が待ち受けている特異な風土の中で一    般市民より業界関係者の声が優先している。農薬で苦しんでいても泣き寝入りをする     か黙って逃げ回っている人が多い。
  3)防除業者は防除を農薬散布とイコールと考えており発生源対策や害虫発生の監視・捕    殺などの総合防除を研究・実地するなどの哲学・技術を持っていない。行政又は町内     会も総合防除にお金を払う認識とシステムが確立していない。
  4)農薬散布が長年の慣行となっており惰性として散布を求めている。「消毒はしたが農薬    散布はしていない」と言い、良いことをしていると思っている市民も多い。

3,御願い
  金沢市は12月5日〜12月12日までパブリックコメントを求めています。先進的な金沢市 の害虫駆除方針が再び農薬依存に戻るのは9月16日付けの農水省局長通知の農薬使用 抑制にも逆行します。他の自治体への影響も大きいと思います。

  皇居は生態系の宝庫とも聞きますが115haに及ぶ広大な森を枝透かし剪定などの手入 れで管理しており僅かの農薬使用で済んでいます。石川県は内外から年間595万人が訪  れ金沢市は国際観光都市を標榜しています。また金沢大学、金沢工業大学、専門学校他  に師弟を遊学させておられる方もおありと思います。

  新潟平野における「胆のう癌の多発と除草剤CNPとの関係」を新潟大学の山本正治教授 が明らかにされましたように一定の地域に長年に渡って大量の農薬を投入すれば健康障害 が生じて当然です。その懸念に思いを致すこともせず更なる過ちに踏み出すことは危険で  す。

  出来るだけ多くの方からパブリックコメントを出していただき日本中が注目していることを  金沢市に知らせたいと思います。皆さんのご意見を届けてください。

  お差し支えなければお出しいただいたパブリックコメントのコピーを送付していただけます と助かります。

パブリックコメント
http://www.city.kanazawa.ishikawa.jp/pubcomme/anken15-2/bosyuu.html
 



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