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北海道での経過
健康影響
各関係機関の見解
フ ッ 素 問 題
フッ素に健康影響があることを知っても
あなたは子ども達に
フッ素による虫歯予防(と称するもの)を行わせますか?
現在会期中の北海道議会平成21年第1回定例会において、自民党・道民会
議から、保育園・幼稚園・学校等でフッ化物洗口の推進を明記している「
北海道
歯・口腔の健康づくり8020推進条例案
」が提案されました。
保育園・幼稚園・学校等でのフッ化物洗口には子ども達への健康影響の危険
性があることから、当会は、フッ化物洗口の条文削除を求め3月3日『
「北海道
歯・口腔の健康づくり8020推進条例」フッ化物洗口に関する請願書
』を北海道
議会議長に提出しました。
この請願書に基づき、3月4日より
署名活動
を開始しました。
保育園・幼稚園・学校等でのフッ化物洗口の推進については、12歳児のむし歯
本数が全国1.71本に対して北海道は47都道府県中43位の2.3本で全国の中で下
位にあることが理由とされているようです。
しかし、WHO(世界保健機構)とFDI(国際歯科連盟)が12歳児
DMFT
の2000年
目標値であった3本については現在の北海道はクリアしており、02〜06年のむし
歯の減少率は、フッ化物洗口を行っている自治体よりも殆ど行っていない北海道
の方が高く、フッ化物洗口を行わなくてもむし歯は減少傾向にあるのは明白で、
フッ化物洗口の必要性はありません。
それ以上にフッ化物洗口を保育園・幼稚園・学校等という集団の場で行うこと
には以下の問題があります。
1.WHOは、6歳未満の子どもへのフッ化物洗口は禁忌(
contraindicated
)(絶対
行ってはいけないの意)としています。
現在北海道内でわずかながら行われているフッ化物洗口が小中学校よりも保
育園・幼稚園で行われている率の方が多いことに危機感を感じます。
2.フッ化物洗口は、急性中毒の発症の危険性があります。
フッ素による急性中毒症状は、「流涎(よだれ)・悪心(おしん、気持ちが悪く
なって吐き気を催しそうな感じ)→嘔吐(おうと)・腹痛・下痢→痙攣(けいれ
ん)・不整脈→昏睡(こんすい)」という進行形をたどります。(薬害オンブズパ
ースン会議「
フッ化物洗口の集団適用に関する意見書
」2003/8/4)
3.フッ素症・発癌性を含む長期的害作用の危険性があります。
歯フッ素症(斑状歯)・骨フッ素症・男児の骨肉腫・口腔癌・咽頭癌などの長期
的害作用の報告が多くあります。
4.フッ化物洗口を行うことで新たにアレルギー・化学物質過敏症を発症させてし
まう可能性があります。
◎
う蝕予防フッ化物洗口剤
の【使用上の注意】1.副作用に下記のように記載
されています。
頻 度 不 明
過敏症
過敏症状があらわれたとの報告があるので、そのような
場合には、ただちに洗口を中止させること。
過敏性体質を有するものに対して、フッ素は時として、アトピー性皮膚
炎、湿疹、ジンマシン等の皮膚発疹を引き起こす。そして胃痛、頭痛、
虚弱等が報告されている。このような過敏性反応は、通常、フッ素摂
取を中断することで直ちに消失する。
1983年度版 医師用机上参考書
(この注意書きは、後の版から消去された。)
『プリニウスの迷信』績文堂刊より
二重盲検法を用いて、患者に気付かれないようにフッ素を除去すると症状は
消失し、再び投与すると再現したとの症例が報告されています。
北海道はアレルギー・化学物質過敏症の子ども達が他都府県と比べてとて
も多いです。全国の調査でも4人に1人の児童生徒が何らかのアレルギーを
持っていると報告されています。
40人学級であれば、1クラスに10人感受性の高い群の子ども達が存在する計
算になります。アレルギー・化学物質過敏症の症状は、生活因子・環境因子
の中の有害化学物質で増悪することが報告されています。
フッ素は酵素を阻害し、例えば有機リン(農薬・殺虫剤・サリンなど)での暴露
と同じようにコリンエステラーゼの低下が起きます。コリンエステラーゼの低
下での症状悪化はよく知られています。
また、フッ素はカルシウムと結びつきフッ化カルシウムとなり、低カルシウム
血症を起こします。これらは、アレルギー・化学物質過敏症・腎臓疾患の症状
を悪化させる可能性があります。
5.【
う蝕予防フッ化物洗口剤
】を使用しない場合、北海道がフッ化物洗口に使用
する予定のものは、試薬「
フッ化ナトリウム
」です。試薬とは試験・研究の目的
に使用されるもので、「医薬品」「食品」「化粧品」「家庭用品」などとして使用で
きません。
試薬「フッ化ナトリウム」は、【悪用防止対象物質】
です。
また、試薬「
フッ化ナトリウム
」は、
「毒物及び劇物取締法」の規定に準じた
扱
いをしなければならないものです。
GHS(化学品の分類および表示に関する世界調和システム)
において、急性
毒性(経口)区分3どくろの絵表示 危険、皮膚腐食性 区分1A-1C 腐食性の絵
表示 危険、眼に対する重篤な損傷性/眼刺激性 区分1腐食性の絵表示 危
険、健康有害性の絵表示のそれぞれの項目で警告・危険が注意喚起されて
います。
〈どくろ〉
〈腐食性〉
〈健康有害性〉
6.保育園・幼稚園・学校等という集団の場でのインフォームド・コンセントの問題
があります。
インフォームド・コンセントとはご承知の通り、充分説明されたうえでの承諾と
いうことですが、事前説明の中で「期待される効果」「安全性」の他、「危険性」
や「副作用」が必要になります。しかし、既にフッ化物洗口が行われている自
治体においては、「危険性」や「副作用」の説明が全くといっていいほどされて
いないのが現状です。
7.集団心理に基づく強制力について問題があります。
保育園・幼稚園・学校等という集団の場では、皆が同じ事を行うという事を求
められることが多い場です。それには半強制の側面がある場だともいえます。
承諾のうえということですが、それぞれの保育園・幼稚園・学校等によっては、
強制されると感じ承諾してしまう人たちが出てきてしまう懸念があります。
8.学校等での環境教育に矛盾が生じます。
フッ化物洗口に使われる紙コップ・ティッシュペーパーは、毎回使用する児童
生徒分がゴミとなります。これは地球温暖化防止の燃えるゴミを削減するとい
う環境教育に反するものです。
DMFTとは
D=decayed(虫の食った歯)
M=missing(抜去された歯、C
4
・つまり根だけになった歯もこれに含める)
F=filled(充填された歯、冠もこれに含める)
T=teeth(歯の数)
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