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 トイレ掃除 


皆さんの学校のトイレはどんなトイレですか?
  
 学校のトイレは3K『汚い・臭い・暗い』と呼ばれていますね。
 3Kと呼ばれる学校のトイレを皆さんの学校ではどんな方法でトイレ掃除をしていま
 すか?
 汚れは、合成洗剤や塩素系の洗剤を使っているのでしょうか。
 それでは、臭いの対策はどのようにしていますか?
 まさか、トイレボールなどのパラジクロロベンゼンや他の芳香剤を使っていないでし
 ょうね。
 でもまだそのまさかの学校があるんですよね。

私達の周りのの学校や公共施設では

 私達も2000年度に江別市教育委員会と江別市環境課に調査して頂くまでは、市
 内は全て水洗だし、本当にそのまさかだったんです。
 調査でパラジクロロベンゼンの使用のあった所は、すぐに撤去してもらいました。
 しかし、少し時間が経つとまた何時の間にか復活しているのです。
 パラジクロロベンゼンが・・・
 この事で逆に私達は気が付いたんです。
 危険な合成洗剤や塩素系の洗剤、パラジクロロベンゼンを使わないで欲しいとただ
 言っていても根本的な対策をして問題解決をしなければ、また直ぐに使われてしま
 うと・・・

根本的な対策とは

 3Kの内の2つ(汚い・臭い)を同時に解消する事!
 学校や公共施設では、安価でなければ、いくら良い物であっても使う事は難しい。
 そこで私達が考えてのは、EMのトイレ掃除です。
 EMは、学校や公共施設・駅のトイレなどでの実践の実績があり、配管や河川の浄
 化が出来る物でした。

■学校内トイレにおけるEM清掃事業
 
 この事業は、江別市教育委員会・各協力校のご協力の下、(財)北海道環境財団 
 の助成により行っています。

 ◎2001年度のEM清掃事業

 (1)どのようにしたら利用しやすいか、掃除の仕方、薄め方、配布資料を検討しま
   した。
 (2)江別市教育委員会へ、この事業について説明し、協力のお願いをしました。
 (3)協力校5校へ、スプレーノズル、ペットボトル、資料を寄贈し、使い方の説明を
    しました。
 (4)9月より3学期末まで、会員宅でEM米のとぎ汁発酵液を作り、毎週協力校5校
   へ届けました。
 (5)協力校にEMを使う前と使うようになってからの使用感について、アンケート調
   査(教師用、児童・生徒用)を実施しました。
 
 《アンケートの結果から》
  使い方通りに掃除をしていた学校(トイレ)では、悪臭がなくなり、便器もピカピカ 
 になったとの報告がありました。しかし、合成香料の匂いに慣れている子ども達に
 とって、EMの自然な匂いを良いと思わない子どももいる事が分かり、希釈倍率を 
 多くしたり、EM−1からEM−Wへ、糖蜜から砂糖への変更、掃除の仕方の指導 
 等が課題として残りました。

 千歳市の小中学校でも、業務主事の皆さんがEMトイレ清掃に取り組んでられま 
 す。

 ◎2002年度からのEM清掃事業

  協力校5校の内、1校が活性液及び米のとぎ汁発酵液を自校で作ることになりま
  した。
  また、もう1校は、EM-W(500ml)を購入し、当会に預け、毎月500mlの活性液
  にしてお返しをするという形を取り、米のとぎ汁発酵液を作っています。

  今年度化学物質過敏症の子どもが入学した学校が加わり、米のとぎ汁発酵液を
  届けている学校は、4校です。

  昨年度、課題として残った部分は、EM−1からEM−Wに替え、糖蜜から砂糖 
  へと変更し、希釈倍率も10倍から20倍に変更しました。

  12月に入って嬉しいニュースがありました。
  江別市内の中学校で整美委員会が中心になってEMによるトイレ掃除を始めた 
  そうです。ここの学校は、ワックスも止め、米糠袋を作って、床磨きも同時に始め
  たとの事です。

 ■作り方・使い方

  EM活性液の作り方(2リットル)
  ・EM活性液の作り方(10リットル)
  ・米のとぎ汁発酵液(2リットル)
  ・トイレ掃除のEM活用(小学校)
  ・トイレ掃除のEM活用(中学校)

 ■EM Q&A

  Q:EMって何?
   A:EMとは、E(Effective=有用)M(Microorganisms=微生物群)の略で
    人間にとって良い働きをする微生物(乳酸菌、酵母、光合成細菌、放線菌、
    糸状菌)を集合させた液体状のもので有用微生物群と訳されています。

  Q:EMに含まれている微生物ってどんな働きをするの?
  A:微生物には、人間にとって有用な善玉菌と害をもたらす悪玉菌がいます。
    EMに含まれている微生物のほとんどは、酒や味噌、チーズなどの発酵食品 
    に使われているものと同じです。
    
    《EMに含まれている代表的な善玉菌の働き》
 
光合成細菌
有害物質からビタミンや植物の養分を合成する。
EMの中の主役
酵母
ビタミンや生理活性物質を作り出し、植物や他の
有効菌の活性化を増進する。
乳酸菌
有機物の腐敗を防ぎ、発酵を進め、有効な養分に
する。
放散菌
抗生物質を生成し、カビや病原菌を抑制する。
糸状菌
(アルコールを生成する)こうじカビと同じ発酵系の
菌で、有機物の有用発酵に導く働きをする。
     
  Q:EMってどんな匂いなの?
  A:私達が使っているEM−Wは、グレープフルーツのような柑橘系の匂いです。
    EM−Wを元に作っているEM活性液は、EM−Wを培養しているのでEM−
    Wとほとんど同じ匂いです。
    EM米のとぎ汁発酵液は、ヨーグルトのような匂いです。
    匂いは、人によって感じ方は違うかもしれません。
    実際に使用する時は、希釈して(10倍〜100倍)使いますので、匂いはかなり 
    薄くなります。

  Q:トイレ掃除にだけしか使えないの?
  A:トイレ掃除だけではなく、教室の拭き掃除、ガラス拭き、その他に学校花壇や
    学級菜園に有機無農薬で育てる為に使う事も出来ます。

  Q:必要量と費用はどれ位かかるの?
  A:その学校のトイレの数によっても違いますが、モデルケースとしてトイレが8ヶ
    所(男女別で16ヶ所)の学校を例に算出してみます。
    地域や販売店、メーカーによって価格に違いがあるかもしれませんがその点 
    はご了承ください。

    1週間は、月曜日から金曜日のトイレ掃除を想定し、一年間52週とし、部活 
    動がある中学校は、春休み・夏休み・冬休みも掃除をするものとしています。
    
初期費用
EM活性液(2g)
EM米のとぎ汁発酵液
(2g)
EM−W
1000円/500_g
400円/200_g
0円
砂糖
155円/s
約23円/150g
約3.1円/20g
自然塩
295円/s
約3円/10g
約0.4円/1.5g
1450円
約426円
約3.5円

     それぞれの分量については、作り方を参照してください。
     砂糖 200_g=150g スプーン山盛り2杯=20g
     自然塩 スプーン1杯=10g ひとつまみ=1.5g で計算しています。
     水については、費用にいれていません。

1回のトイレ掃除に必要なEM米のとぎ汁発酵液の量(20倍希釈)
希釈液500_gペットボトル1本を作るのに必要な量=25_g

1日の米のとぎ汁発酵液の必要量(男女別16ヶ所分)
25_g×16ヶ所=400_g

1週間の必要量と費用(5日間)                      
EM活性液
EM米のとぎ汁発酵液
必要量
50_g
2g
費用
約11円
約3.5円

1年の必要量(52週)
EM活性液
EM米のとぎ汁発酵液
必要量
2.6g
104g
費用
約554円
約182円
約736円

     トイレ掃除に今まで必要とされていた合成洗剤(汚れ落とし用・尿石除去)、ト
     イレ用のパラジクロロベンゼンや芳香剤の1年間の使用量にかかっていた費
     用を比べてみてくださ。いかに安価に出来るかが分かると思います。
 



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