2学期が始まっても工事が続いている学校は
工事・作業にご注意下さい
工事についての問い合わせが大変増えています。F☆☆☆☆
の製品であれば問題は起こらないと考え、F☆☆☆☆の表示だ
けをみて、MSDSを十分に読めていない製品選びの例がたくさん
あります。
F☆☆☆☆の製品は、ホルムアルデヒドの放散量が一番少な
い製品であると言うだけで、有害化学物質が含有していないと
保証する物ではありません。ホルムアルデヒドの代替として何が
使われているのかMSDS・成分表等で確認作業を十分にしてい
かなければなりません。
また、床材として塩ビ製品の使用予定が多く見られます。塩ビ
の床材には、可塑剤としてフタル酸ジ−2-エチルヘキシルの含
ルモンの疑いと生殖毒性があると言われている物質でもあります。
フタル酸のような高沸点の物質は、なかなか飛ばずに(揮発せ
ず)ずっとそこにあり続け、接触する事で体内に取り込んでいると
も言われています。子ども達は、床面で作業する事も多い事から、
床材として塩ビ製品を使った時の子ども達への健康影響が心配
されます。健康影響の出ない材料選択をお願いし呼びかけましょう。
この頃の建築材料の成分を見ていますと、確かに厚生労働省
から指針値が出されている物の含有していない製品、溶剤系から
水性へと替わってきています。しかしその反面、有害性が疑われる
物でありながら、「学校環境衛生の基準」の測定物質でなく、フタ
ル酸のように沸点が高く測定しずらい物や分析しにくい物の使用
が増えてきているように感じています。ある自治体では、特記仕
様書に高沸点の物と明記されている例もあります。
工事終了後、元気に登校出来るように、工事内容に細心の注意
をし、工事が無事完了するように頑張りましょう。
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